ホーム > 人と仕事 > 近海営業の仕事[藤原岳彦]

近海営業の仕事とは?
船の航路には、日本国内を航行する内航航路と海外へ行く外航航路があります。外航航路の中でも、日本の各港から香港、台湾、東南アジア地域までの航路を“近海”と呼んでいます。当社では、台湾、香港、南中国向けを中心に住友金属工業の鉄鋼製品の他、他社の貨物も集めて混載し、船を満船にして効率的な輸送を行います。その集荷営業、配船業務、運航管理等を行うのが近海営業部です。



近海営業部近海営業課藤原岳彦
1997年入社チームワークで乗り切る局面が多い仕事。みんなの専門知識を持ち寄って、良い仕事ができると嬉しい。
将来、自分の子どもに「お父さんはこの大きな橋を運んだんだぞ!」と言えたらカッコイイ…と思って、当社を志望しました。住友金属グループである当社は、鋼材や重量物輸送に強く、船も多く持っていると聞いていたので。自分の手がけた仕事が街の中に確実に残っていくことは、非常に大きなやりがいだと思います。物流は絶対になくならない仕事です。目立たない仕事だけど、必ずどこかで、誰かの役に立っているのです。確かに、店で何気なく買い物をする人たちが品物を通じて物流会社の存在を意識することはないし、“ありがとう”と言われることもありませんが、いつの時代にもどんなモノにも、必要とされている仕事なのです。

当課が運航している船は2種類。スラブという巨大な鉄板を専門に積む、最大積載量2万8千トンの船が3隻と、コイルやパイプなど一般鋼材を積む船が3隻。それぞれが鹿島や和歌山の製鉄所などからアジア方面へ出航していますが、船はトラックのようにフレキシブルに動けるというものではありません。航海日数は天候にも左右されるし、港が混雑している時期には入港まで沖でじっと停泊して待つこともあります。これらの要因で、日本へ戻る船の予定が遅れることもあるので、状況に応じて船の航路を変えたり、その後の予定をずらしたり。1隻分の積荷を複数の顧客から集荷する営業の立場としては大変です。それだけに、チーム全員が知恵と情報を持ち寄って、なんとか最適な解決策を見つけられたときには心底ホッとします。この仕事は一人ではできないと実感しますね。



Q今後の目標は?
A現在、既存航路以外の港に配船すべく、新しい航路の開拓を目標としています。また、在来船でしか運べないもの、例えば鋼材でも重いものや、プラント関係など、当社の強みを活かせるものに力を入れて、なんとか大きな商談をまとめたいですね。

Q印象に残っている仕事は?
A3年前、住友金属工業鹿島製鉄所で新たに高炉が建設されました。高炉(blast furnace)とは製鉄所のシンボルといえる設備で、高さは100メートルを超えます。国内では実に25年ぶりとなるこの高炉建設に、当社も物流部門として参加しました。高炉の中には隙間無く耐火レンガが貼られるのですが、この量がなんと1000種類・3万トン。
当社では、2年間にわたって、この耐火レンガを輸送する特別プロジェクトチームが結成され、私もメンバーとして走り回りました。国内有数のレンガ工場がある岡山の備前に加えて、中国からの輸入品もどんどん輸送。海上・陸上をつなぐ物流ネットワークを構築し、在庫管理も手がけました。プロジェクトが佳境を迎えた頃は、とにかくもう必死に働きました。幾多の困難を乗り越え完成した炉の内部はビッシリとレンガが敷きつめられ、さながらヨーロッパの古城を想わせるような美しさ、本当に見事な曲線美でした。高炉は一度火を入れたらずっと休まず燃え続けるので、次に内部を見られるとしたら、それは30年後。貴重な経験をしました。

Q休日の過ごし方は?
A出身大学のラグビー部が強かったので、ルールも分からず応援するうちにすっかりラグビーファンになりました。今でも大学ラグビーには必ず出掛けて応援します。興味のなさそうな妻子も必ず参加するのが我が家のキマリ。自分にとっては大事なレクリエーションです。

藤原岳彦の、ある1日

出社
デスクにてメールチェック。船の動静を確認する。


書類作成
代理店に送る書類や、客先に提出する見積書を作成。積荷にかかる費用を綿密に計算。


配船会議
船の動静と貨物の集まり具合を見ながら、課員全員で今後の船のスケジュールについて打ち合わせ。様々な選択肢から最善のプランを話し合う。


昼食
本社周辺には飲食店がたくさんある。築地、銀座も徒歩5分圏内なのですぐ。地下鉄で出掛けるついでに昼食をとる。


代理店へ
いつもお世話になっている集荷業務の代理店へ。いろいろな情報を持っているので、こうして時々顔を出す。貨物の集荷状況と船のポジション等の情報交換をする。いざ船が来ても貨物の準備が整わないということがないように、こまめに連絡を取り合うことが大切だ。


商社回り
代理店担当者と2件のアポを取った。集荷の話はもちろんのこと、最近の船のマーケットについても説明する。


帰社
メールチェック。台湾向けに新たな引き合いのメールが来ている。客先に貨物の詳細や輸送条件などを確認。見積作成の下準備を進める。


退社

頼りにする同僚
中国語も英語もペラペラの宇野義規は同期入社で同じ部署の同僚。こちらに異動したばかりの頃は分からないことが多くて、いろいろ助けてもらった。同じ事務所で働くのは鹿島勤務時代以来8年ぶりなのでうれしい。いつも英文メールのチェックをしてくれて、ありがとう!


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