ホーム > 人と仕事 > 技術部の仕事[中山秀一]

技術部の仕事とは?
大型重量物輸送を専門的な技術で支える部門。鉄鋼製品をはじめ、特殊な工業用品や大型機械などの輸送技術を開発しています。これらの重量物製品を船やトレーラーなどに安全に積み付け、確実に輸送するには、さまざまな知恵が必要になります。積荷の重量計算、積込み方法の開発、船やトレーラーなどへの固定技術の開発など、幅広い技術を駆使して物流の基礎を支えています。




内藤浩
製鉄所の港から、鉄鋼製品を船に積み込む。巨大な荷物を緻密な計算でコントロールし、日本の各地へ輸送する。
住友金属の製鉄所では、毎日いろんな工業製品の材料になる鉄鋼が製造されています。普段の生活の中で目にすることはありませんが、これはひとつ約20トンもの重量があります。これを船に数百個も積むためには、数多くの安全上の設計が必要になるのです。運搬中の船は強風、大波など様々な気象条件に遭遇する可能性がありますから、予測できるあらゆる条件を多様な角度から計算しつくし、安全な運搬を実現するために技術的な準備を行っていきます。実現までに1年以上かかる案件もあります。

特殊な形状の品物や大型重量物などを運ぶケースでは、あらゆる知恵を絞って輸送方法を考えます。荷物を積む船はどの形状がふさわしいのか? 船に積むためには専用クレーンが必要か? 荷物の固定方法はどうしたらいいか? 固定のための溶接方法は? 溶接部の強度は? 船内に荷を積むタイプなら、大揺れに遭遇したときに荷の重量で船を傷付けることがないように…。考える日々の中で新しいアイデアがひらめき、意気揚々と現場の作業担当者にプランを説明しに行くと、「そんな方法は不可能だ」と逆に説得されてしまうこともしばしば。でも同じプランを技術部の先輩に見せると、あと少しの工夫で実現可能なことが判明したりして、まだまだ経験不足だな…と実感する毎日です。



Q今後の目標は?
A先輩たちのように、現場の作業担当者から技術的な相談を持ちかけられたりして、早く頼られるようになりたいですね。今はまだ先輩の片腕として案件を手伝うことが多いですが、困っている人たちの役に立てる、いろいろな提案が出来るという立場にはすごくやりがいを感じます。

Q入社の動機は?
A車の運転が好きだったので、陸上で物を運ぶ仕事には以前から興味がありました。でも、この会社のことを知ったときは「こんなに大きなものを船で運ぶ仕事もあったんだ」と驚き、興味のままに入社しました。

Q印象に残っている仕事は?
A20トンの鉄鋼を吊り上げるための専用クレーンを、“設計した”のではなく“運んだ”ことがあります。新居浜港から和歌山製鉄所までの運搬で、クレーンの重量は500トン。この荷物は運搬船である台船にどう固定するのがベストなのか…。さらにはこのクレーンを船に吊り上げるためのクレーンや、工場から岸壁まで運ぶための専用レールも必要になるわけです。この案件では各種の強度計算を全部一人で担当し、大きな自信がつきました。

Q学生さんへのメッセージをお願いします。
A机上で設計をする仕事のイメージがありますが、現場の人たちと意見交換しながら新しい方法を検証していく作業が多いので、実はコミュニケーション能力の高さが求められる仕事です。1〜2年で独り立ちできるような職種ではありませんが、知らない知識を学んでいく過程は楽しいものですよ。

内藤浩の、ある1日

出社
パソコンに向かい、クレーンの新しい吊具について実験費用を算出してみる。専用コンセントの開発に思いのほか費用がかかりそうだ。


現場へ
実際にクレーンの設置場所へ行き、操作担当の人といろいろ話し合ってみる。机上の計算だけでは分からないことがクリアになる。


ランチ
食事処が少ない鹿島だから、僕は毎日愛妻(?)弁当を持参。今日のおかずは好物のサバのしょうが煮。


再び現場へ
先輩の仕事を手伝う。貨物船から陸送用トレーラーへの積み替え方法について検証。


パソコンに向かう
現在自分が抱えている案件は4件。それぞれについて、船の部材の強度計算や、船への固定方法の考案など、パソコン上でさまざまな計算と検証を行う。


退社
締め切りに追われている日は残業することもあるけど、今日は定時に会社を出る。

目標とする先輩
同期入社の田中未来が僕のライバルです。新人研修中は毎日レポート書くのですが、いつも二人がさっさと書き終わってしまい、残り時間はいつも冗談を言いあってました。あのレポートの内容はきっと薄かったんだろうな。新人研修以降はずっと違う部署だけど、周囲の人間に迷惑をかけないように!お互いがんばりましょう!


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